家族の時間を育む木の家

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緑豊かな場所に佇む、紺色の箱のようなお家。そっと中を覗いてみると、まるで宝箱のように家族の笑顔あふれる日々がつまっていました。

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森が見守る木の家

実家近くの慣れ親しんだ土地で家づくりを始めたSさんご家族。外観は四角い倉庫のようにシンプルに。内装は木をふんだんに使い、内と外のギャップを楽しみたいとのご希望からこの形が生まれました。床や天井に使われた無垢の木は、目に映る色も、手や足に触れてもやわらかく、家族をそっと包み込んでくれます。床に絨毯を敷くのがもったいないと感じるほどで、リビングダイニングの檜フローリングでは、時々川の字に並んでお昼寝をすることもあるそうです。

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そのリビングに堂々と立つ大黒柱は、まんのう町でご家族が見守る前で伐り倒された樹齢80年の檜です。柱を隠した間取りの提案もありましたが、家族を見守る大黒柱を中心にしたこの間取りを選びました。玄関から近いリビングでは、外から帰ってきた家族をみんなの「おかえり」が迎えてくれます。

キッチンまわりは家事動線が短くなる様に考えられています。水場が一カ所に集まり、階段が近い事で、2階の日当たりの良い部屋干スペースへも、すみやかに移動できます。キッチンを明るく照らす窓からは、木々や空の様子が伺えたり、学校帰りの近所のお子さんたちが見えたり、外とのつながりを感じられる場所でもあります。

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家族、地域、人と人が繋がる庭

リビングダイニングの掃き出し窓から繋がるデッキのあるお庭では、家族の思い出が日々重ねられています。

夏はプールやバーベキュー、また絵の具を使ったお絵かきも、デッキの上では大胆に楽しむことが出来ます。春や秋にはレジャーシートを出して、遠足気分でお弁当を食べるそうです。庭のモミジが紅葉すると、子供たちが葉っぱを拾ってお掃除のお手伝いをしてくれます。楽しそうな笑い声に、道行くご近所さんやお友達も思わず声をかけ、会話が広がります。

お庭からみえるお隣の畑が気になる様子の子供たち。大好きなご近所のおばあちゃんの姿を見つけると大きな声で挨拶をして駆け寄り、野菜の収穫をお手伝いするそうです。時にはその場で新鮮な野菜を一緒にかじることもあります。人の愛情と、土や太陽の香りに包まれて育った野菜は、子供たちの豊かな心を育てます。

こうしてS邸のお庭は、家族の心地よい居場所としてだけでなく、内と外、地域と我が家を繋ぐ場所にもなっています。

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ご主人が幸せを感じる時、それは家族がそばにいて何気ない時間を過ごしている時。陽のあたる明るいリビングで、木の香りが残るそよ風の中、家族がくつろぐ姿をみて改めて、家族で暮らす楽しさを実感するそうです。

観音寺市S邸

2016年5月竣工

延床面積:152.59㎡(46.24坪)
構造:木造2階建て
設計・施工:(株)菅組

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