家の中に緑のある暮らし

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「年を重ねるにつれ和の良さに惹かれていくのかも」と笑うKさんご夫妻。
生活環境が変わった事を機にスタートした家づくりは以前住まわれていた洋風のお宅からがらりと変わり「緑」と「和」が似合う家を考えました。

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特別なものはいらない 2人がのんびり暮らす平屋

「シンプルに暮らしたい」という思いから、自然素材を使った平屋を思い描き、ご主人が描いた間取り図をもとに家づくりがはじまりました。素材や間取りの希望を伝えると、設計者が専門的な立場から提案をする。そんなやりとりを何度も重ね、隅々まで納得のいくシンプルな平屋が完成しました。

玄関ドアを開けると明るい玄関ホールにはモミジの刺繍が華やかな羽織がインテリアとして飾られています。季節ごとに掛け替え、絵画を飾るように楽しんでいるそうです。

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リビングは節のない檜を使った片流れの勾配天井でゆったりとした空間となり、家にいる時間の大半を過ごすというソファが置かれています。そのソファに座って右手の掃き出し窓から見える庭は、2本のモミジと石畳や砂利の配置がまるで枯山水を思わせます。左手には家の中心に位置する中庭が見えます。コンパクトな空間にある緑は冬には葉が落ち、春には黄緑色の新緑を見せ、日々の暮らしにさりげなく季節を運んでくれます。また、木や土など昔から人の生活とともにあった自然素材は、現代に於いても違和感なく人の生活に馴染みます。

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寄り添い合ってつくった 理想のかたち

仲の良いお2人は、一緒に旅行を楽しんだり、時には一人旅に出掛け、お互いのお土産話に花を咲かせたりするそうです。ご主人は旅の計画をしている時が一番楽しいと言います。家づくりの計画も、ご主人が中心となって楽しく進めました。和室の障子格子や庭の石畳の配置などにご主人のデザインがみられます。でも奥様のセンスを信じて最終的には決定したとはにかむご主人。一室をアトリエにするほど絵を描くのが大好きな奥様の感性とともに、「シンプルな暮らし」はかたちとなっていきました。

そうして完成した家は、2人の笑顔に彩られ、そこで過ごす時間を豊かにしてくれる存在となりました。

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