自然を感じて暮らす家
2005年の秋。
家を建てようと始めた土地探し。
紅葉の季節、初めてこの地を訪れた。
一目見て気に入ったこの場所、
条件付の土地だったため一度は断念した。
数ヶ月後、何かの縁でまた訪れたのが
最初から気に入っていたこの場所だった。
家のすぐ近くの、日山から昇る太陽。
あの景色がもう一度見たくて・・・。
そんなお気に入りの場所で、
素敵な暮らしをはじめたI邸を訪ねました。
― 家を建てようと思ったきっかけ
「子供がアトピーということもあり友人から新建材の家に住むよりは自然素材の家の方が良いと聞きました」。木の家を調べていたら、讃岐の舎づくり倶楽部のホームページにたどり着いたそう。ご夫婦とも実家が東京ということもあり、狭小の家をたくさん見ていたため、菅組の展示場を見たときに吹き抜けがあり、デッキに梁が出ていたりと小さな家のイメージが払拭され、開放的で自由な間取りの家を気に入られたとか。
― お気に入りの場所
ご夫婦の友人が家に来ると、「明るいね。」と必ずといっていいほど言われるそうです。「吹き抜けを多くとっているため音はよく聞こえてしまいますが、2階の大きな窓からリビングに日差しが良く入るので冬もぽかぽか暖かいですし、カーテンを付けるのがもったいないくらいです」と奥様。2階の渡り廊下は、奥様が1階のキッチンに立っていてもそこから子供の姿が見えるので、安心して家事ができるとのこと。家族を意識して暮らせることになにより満足されている様子でした。
― 地元の材を使って家を建てる
「仲南町の山へ出かけ、大黒柱になる木を切りに行きました。地元林業家の方が目の前で自分達の家の大黒柱になる木を伐る光景はまさに圧巻でした。まさか木を伐るところから始めるなんて・・・思いもよらなかったです。」と。そして、今その木が家の大黒柱として役目を果たしています。
「この家に住み、買ったというよりは、むしろ皆で協力して一つのものを作ったという感覚です。」とご主人。住むことの楽しさを知り、ご家族で創り上げた夢の住まいはこれから大きくなる2人のお子様の成長とご家族の未来を見守り続けてくれることでしょう。
高松市 I邸 2006年11月竣工
家族構成/夫婦・子供2人
延床面積/112.20㎡(34.00坪)
構造/木造2階 在来工法「讃岐舎」