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SDGsへの取り組み
SDGs|エスディージーズとは?
SDGs(持続可能な開発目標)とは、2001年に策定されたMDGs(ミレニアム開発目標)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
菅組の目指す 持続可能な 開発目標(SDGs)
私たち菅組は、讃岐の宮大工として100年以上にわたり地域に根ざし、この土地の気候、風土、文化、伝統に支えられてきました。この歴史の中で、地域の風景をつくり、文化と伝統を継承する役割を果たしてきたと自負しています。今後も、郷土の美しい自然や風景、長い歴史を持つ文化と伝統を守り伝えていくために、地域と地球の環境保全に努めることが私たちの使命であると考えています。
この使命を実現するために、私たちは国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」に賛同し、「菅組のSustainable Vision(サスティナブル・ヴィジョン)」を宣言しました。
今後、SDGsの達成に向け、以下の取り組みを実施してまいります。
Sustainable Vision
サスティナブル・ヴィジョン私たちが企業活動を行うことで
地球が少しずつ再生され
地域社会が豊かになり
社員及び関わる全ての人びとが幸せになる
建築・土木集団を菅組は目指します
地球にやさしい家づくり
01地球環境への負荷を最小限に抑えることを目指し、持続可能な家づくりを推進しています。
フェアウッド調達の推進
私たちは、建築に使用するすべての資材を見直し、フェアウッド(伐採地の森林環境や地域社会に配慮した木材・木材製品)の調達を進めています。また、違法伐採木材の排除を徹底する木材デューデリジェンス(※1)にも取り組んでおり、クリーンウッド法(※2)に基づく第二種登録木材関連事業者として、責任ある資材選びを行っています。
(※1)木材デューデリジェンスは、企業や組織が木材や木製品を調達する際に、その木材の産地や供給源に関する情報を評価し、合法性や持続可能性を確保するプロセスです。
(※2)森林の違法な伐採や違法伐採木材の流通は、地球温暖化の防止、自然環境の保全、木材市場での公正な取引等を害するおそれがあることから、我が国では違法伐採木材を使用せず、各国で適正に生産されたものだけを利用する取り組みが進められてきました。クリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律法)は、2017年5月20日に施行された日本の法律で、木材関連事業者に対して、取り扱う木材等の原材料となっている樹木が合法的に伐採されたことの確認を促し、自然環境の保全に配慮した木材産業の持続的で健全な発展を図ることを目的としています。
エコロジカルネットワークと環境共生住宅
さらに、自然素材や伝統素材を活用した家づくりを通じて、環境と共生する住まいを提供しています。国産材・県産材を積極的に利用し、古材の再利用や生態系に配慮した庭づくりも行っています。
創業100周年を記念して始まった「鎮守の森プロジェクト」では、宮脇方式を用いた植樹活動を通じて、地域の環境保全に貢献しています。このプロジェクトの一環として、家を建てたお施主様に「三本木鎮守」と称し、シイ、タブ、カシの3本の苗木をプレゼントしています。
これらの取り組みにより、地域に小さなビオトープを広げ、街の風景と生態系のネットワーク(エコロジカルネットワーク)を形成しながら自然に開かれた家づくりを実現したいと考えています。
健やかで安心の家づくり
02住まう人の健康と安心を第一に考えた家づくりを実践しています。
人にやさしい家づくり
私たちは、健康への影響が少ない自然素材を用い、ご家族の成長やライフスタイルの変化に寄り添う住まいを提案しています。また、安心して長く暮らせる家を提供するため、優れた耐震性能と劣化軽減・維持管理対策を施し、末永くお付き合いできるアフターメンテナンス体制も整えています。
エネルギーの有効活用
エネルギーの有効活用にも力を入れており、太陽熱を利用したパッシブデザインや断熱性・気密性の高い省エネ設計により、冬はあたたかく、夏は涼しい快適な住環境を実現しています。これにより、エネルギー消費を抑えるだけでなく、ヒートショックのリスクも低減します。心地よい暖かさを提供しつつ、自然素材と古材を組み合わせた心安らぐ空間デザインも行っています。
技術継承・人材育成
03これからも伝統技術を次世代へ継承し、地域とともに歩んでいきます。
伝統工法を継承する
菅組は、宮大工の系譜を継ぐ会社として、大工とともに成長してきました。現在も多くの職人が在籍し、ベテラン大工が新人大工に伝統技術を丁寧に継承しています。中には、ひいおじいさんの代から続く大工もおり、技術とともに地域の風景や歴史を大切に守り続けています。
かつて、この地域では家を建てる際に、地元の山の木を使い、地域の職人の手で建築が行われ、それが風景となってきました。菅組はこれからも、3代、4代にわたる大工たちとともに、地域の風土に根ざした建築をつくり続けて参ります。
地域活性化・雇用創出
04地域に根ざした家づくりを通じて地域活性化に貢献し、持続可能な未来を築くことを目指しています。
学びと体験を通じた家づくり
毎年秋に開催される「大黒柱伐採ツアー」では、これから住宅を建てる方々が、自らの家の大黒柱となる大木が伐採される瞬間を見学し、山や家づくり、環境について学ぶ機会を提供しています。
住み続けられる街づくり
また、菅組は、香川の豊かな自然と歴史的な街並みを守りながら、住み続けられる街づくりを目指しています。
仁尾の街並み再生プロジェクト「仁尾縁(におよすが)」では、古き良き建物を後世に残し、商家の街並みや文化を保存しながら、新しい価値との融合を図っています。さらに、古材と薪ストーブのお店「古木里庫(こきりこ)」は、地域の交流地点として、さまざまなイベントや体験会を通じて地域コミュニティの活性化に貢献しています。
技術の共有、品質の向上を目指すパートナーシップ
地域の職人や企業とのパートナーシップも重要な取り組みです。私たちは、できるだけ地元の協力会社や伝統工法を守る職人さんと協業し、建設業界の後継者不足の問題に立ち向かいながら、技術の継承と品質の向上を目指しています。