私たち菅組は、香川県の西端に位置し、燧灘(ひうちなだ)に面した仁尾町で産声を上げました。
1994年(平成6年)3代目社長菅善明の自宅改築時、「弘化5年表屋廣治」と書かれた鐘楼堂の図面が納屋で発見されました。表屋は菅家の屋号で、廣治は菅善明から4代前の先祖になります。
弘化5年はアメリカのペリー提督率いる黒船艦隊が浦賀に現れた5年前の1848年で、この時期にはすでに廣治が宮大工として働いていたことになります。
時代はここから約60年下ります。初代総理大臣・伊藤博文が生まれたのと同年、明治42年(1909年)。菅米吉が香川県より大工職の鑑札(創業の証)を受けました。この大工職鑑札の記された年を菅組は創業年と定めました。
(上)旧仁尾小学校の棟上
(左)「表屋(菅組の屋号)廣治」と記された鐘楼堂(場所は不明)の図面
(中央)創業者 菅米吉
(右)明治42年発行の「大工職艦札」証書